製品開発における理論設計から故障予測を目的とした1Dモデリングにおいて、製品の機能仕分けや物理現象の定式化の習得を目的としたワークショップを7月より大阪で開催しています。
学習ツールとして、オープンソースのOpenModelicaを用いることで、非因果モデルの利便性を理解し、部品単体ではなく製品全体としての性能や現象の評価を学んでいきます。
あわせて、1DCAEの技術面だけでなく、企業内での1DCAEの在り方や促進方法についても討議・情報交換の場を設けて行く予定です。
~ワークショップ概要~
○ 期間:2019年7月~2020年6月(前期:7月-12月/後期:1月-6月)
○ 半期3~4回の開催(進捗により開催を増やすことがあります)
○ 課題:前期-回転機械の振動, 後期-冷凍サイクルと制御
(※前期、後期でそれぞれの課題を予定しておりますが、参加者のご意見・諸状況により変わることがあります。)
○ 対象
製品設計に携わる技術者全般。モデルベース開発の必要性を感じ、これから取り組む方。
また取り組みがうまく進まないと悩まれている方を対象とします。
○ 参加費:有償
~協賛~
■ ネオリウム・テクノロジー株式会社 様
■ アルテアエンジニアリング株式会社 様
■ 日本イーエスアイ株式会社 様
※期間途中からのご参加検討など、主催 ミズキエンジニアリング合同会社(info@mizuki-eng.com) までお問合せ下さい。
■ 第1回 (7/19) 内容

○ 参加者、協賛会社 紹介
○ OpenModelica 基礎概要
ライブラリ構成
モデル作成に必要な内容
– ライブラリ作成準備
– スクリプトの構成
– import SI単位 など
○ 回転機械事例
モデル化の考え方、検討
○ 質疑応答
■ 第2回 (8/30) 内容


○ 振れないロータ―の回転
○ 回転中心がずれたロータ―の回転
慣性モーメントの式
OpenModelicaコード化の説明 [実機演習]
・Examples DCPMをベースにしたモデル作成(回転、振れなし)
1. モーターを使用したローターの回転(回転のみ)
2. 回転中心とロータ中心がずれたロータの回転
○ 意見交換
■ 第3回 (10/3) 内容

○ 一般的な梁の曲げモデル化を考える(説明)
○ [実機演習]
- 両持ち固定梁の操作(境界条件の変更)
- 片持ち梁の作成(システム作成)
- 両持ち単純支持梁(境界条件の変更サンプル説明)
○ 前回のおさらい
- 回転体(回転軸からずれた重心をもつ)の運動(意見交換)
○ ロータの回転運動
■ 第4回 (12/3) 開催
○ 回転機械の振動モデルと実務への応用
■ 第5回 (2/6) 開催
○事例講演
『ACサーボモータを用いた放電加工機の高精度制御』
『技術バラシを活用したHVACモデルベース開発』